2015.2.26
楽天の商品ページって縦に長いのが当たり前かのように縦長多いですよね。むしろこれは楽天の商品ページはランディングページと捉えたほうがいいのではないでしょうか。ランディングページとは、検索結果で「ユーザーが最初に訪れるページ」ということなんですがモール型ECサイトではそれが商品なわけですから当然といえば当然の発想かもしれません。コンバージョン(購買)に結びつけるランディングページとはどうつくるのでしょうか。
古くは縦長のWebサイトというのは毛嫌いされる傾向にありましたが、パララクスやJqueryの登場でAppleやMicrosoftのような美しい1ページスクロールのサイトが増えてきました。昔の調査では「最後まで読まれるのは5スクロール以内」という常識が存在していました。以前よりも眺めのスクロールでも離脱率は少なくなっていますし、情報量が多ければそれだけ「買おう、これに決めた」と思わせやすくなるのではないでしょうか。
ただ単に長いだけの商品ページは本当にダレます。私も楽天でカニなどを年末に買ったりするのですが、もはや購入ボタンがどこにあるのかすらわからないくらいに長い商品ページによく遭遇します。では、楽天向けの縦長ランディングページを商品ページにするにはどういう手法があるでしょうか。
これはどんな商品ページにも当てはまりますが、ただ単に商品写真があるだけ、というのは楽天ではあまり好まれません。ユーザー層にもよるでしょうが、楽天では商品のストーリーや商品の良さ、なぜこの商品をあなたが選ぶべきなのか。などをページ内に上手く盛り込んでいく必要があります。ここで一般的なランディングページの作り方を見てみましょう。
まずは上部から見て行きましょう。
まずは当然商品のキャッチコピーが需要ですね。「美味いカニ」これではダメですね。「年末にはカニ鍋、かに雑炊、かに三昧!楽天ランキング1位受賞、選ばれるにはわけがある本場北海道の**蟹 カット済みで食べやすい!」などその商品ページを見に来た人を引きつける、次にスクロールさせるキャッチコピーが重要です。商品画像も当然最も力の入った商品の魅力が伝わる写真を入れておきたいところです。
SEO対策としてもキャッチコピーは検索されたいキーワードを左から書き込むと効果的です。すでにランキング入りしている商品などであればレビューもついているでしょうから神経質になる必要はありません。写真には人の顔が入った写真を使うと効果的と言われています。人の顔が写り込んでいる写真はユーザーの目を留める効果があるからです。
キャッチコピーの役割はSEOだけではありません。ユーザーが「目的の商品に辿り着いた」ことを分からせ「この前を読みたい」と思わせることです。
商品訴求写真は見る人を「なるほど」と思わせる写真が重要です。ライバル他社が見せたくない箇所、例えばモバイルバッテリーであれば中身ですね。食品のセットなどであれば、実際にこれだけ入ってる、という画像です。見て納得させる部分がこの商品訴求写真になります。
共感を呼ぶ文章というのは「そうそれそれ、それなんだよねー」とお客様に共感していただける文章。前述のモバイルバッテリーであれば、1A出力しかところ、2Aの出力。充電用の入力は従来の500mAから1Aへ。といった訴求方法があるでしょう。商品を買おうと思う動機を強く揺さぶる「共感」をしっかり得られる文章を書いておきましょう。
事実の共有、というのがひとつのキーワードとなります。
既にその商品内容を知っている人や、もうここまでで購入を決めた人はすぐさまコンバージョンに結びつけましょう。購入ボタンへのショートカットはページが長くなればなるほどお客様の「イライラ」を軽減させる効果があります。適当な長さになったら入れておく習慣をつけてはいかがでしょうか。
そもそもその商品を知らない人が「買おう」と決断する情報を盛り込みます。具体的にはこの商品がどういう場面で喜ばれているのか、どういったシーンで便利なのか。実際に使ったらこういうメリットがあるんですよ。という訴求です。これは後述しますがクロージング場面でも再度行います。
ベネフィットとは前述の「その商品を知らない人へフックとなる文章」で説明した、この商品を買うことによってお客様が享受できるメリットをわかりやすく、コレでもかというくらいに丁寧に書く箇所です。商品自体の良さを訴求するのではなく、その商品を「買った後」をイメージできるように文書や写真を盛り込んで作りこみましょう。
お客様が商品を選ぶ理由は実は「悩みの解決」「問題の解決」であることを忘れてはいけません。例えばお歳暮を贈るとき、お歳暮を贈るという問題を「解決」するためにお歳暮用品を買うのです。この「悩みの解決」「問題の解決」を忘れてしまってはいけません。ベネフィットがコンバージョンを大きく左右します。
ベネフィットを考えるとき、「悩み」視点で考える癖をつけましょう。例えばガラス保護シートであれば「業界最高硬度9A」ではなく「鍵といっしょに入れても傷がつきません」のような実例を元に考える必要があるのです。自社の商品でコンバージョンが悪い商品を今一度見なおしてみてください。ベネフィット部分を充実させるだけでもコンバージョン率は確実に上がるはずです。ベネフィットは見出しを入れてわかりやすく5項目くらいを入れておきたいところですね。
ベネフィットで「お客様が商品を買った自分をイメージできる」ようになることが重要です。
実際に購入していただいたお客様のレビューを紹介する箇所です。これはレビューのない新規商品の場合はあてはまりませんが、レビューが既に付いているのならお客様の声は載せておくべきです。リアルな購入者の声というのは確実に後押しとなるからです。ベネフィットで高まった期待に回答する箇所でもありますね。
ほぼここで購入が確定するでしょう。この商品が他社とどう違うのか、自社の思い入れだけでなく実際に明快に比較して訴求しましょう。なぜこの商品をオススメするのか、根拠ある自信を伝える箇所です。
ここは楽天でもよく見る購入ボタンがあるスペースですね。長かったですね。しかし気を抜いてはいけません。商品写真1枚目は検索で表示されたりCPC広告などで表示される画像になります。ここまで力を入れたページも検索で目に止まらなければ意味がありませんよね。
商品キャッチコピーはPC商品キャッチコピー欄のことです。キーワードを左から入力し、明確なキャッチを入れましょう。商品タイトルも同様です。以前ご紹介した記事を参考にキーワードを盛り込んで完成させるとよいでしょう。
商品説明はその商品のスペックや、商品タイトルに入りきらなかった説明などを付加します。ここでの記述は検索対策にも非常に重要です。
楽天の商品ページはランディングページの手法を当てはめると、そのルールに則った商品ページが多いことに気が付きます。今直ぐまずはライバル他社の商品ページを見てみてください。ベネフィットは充実していますか。商品を「決めさせる」要因のほとんどはこのベネフィットです。充実したベネフィットを商品ページにしっかりと盛り込み、お客様の「悩みを解決する」ことこそが購入動機であると今一度再確認しておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。