2015.6.22
景気は回復しているのだろうか?という話題で街中でクレーンをよく見るようになっただとか、マンション建設が盛んだとか色々目で見える範囲での景気回復を感じる場面はあるようですが、本当に景気は良くなっているのだろうか?というのをWebマーケティングの手法を用いて判断してみましょう。今回はごくごく初歩的なやり方で実施してみます。
Googleトレンドとは、その時代時代の検索ボリュームをグラフ化してくれているサービス。とだけ覚えておくといいんじゃないかと思います。Webマーケティングでは、Googleトレンドの活用がとても有効です。過去に遡れる、過去のニュース記事でのトレンドを探せるというのは素晴らしいことです。Yahooでは、自社の検索トレンドを活用して政府の景況感が発表される前に予測しようという試みが何年か前から行われています。さて、今回は景気に関する判断をしてみたいので景気に直結するワードを選定してグラフを見て行きましょう。
「消費者金融」というワードを入れてみました。いきなり期待通りですが、ボリュームは下がってますね。トレンド傾向が右肩下がりということなので、景況感を表す指針としてはひとつの判断材料になりそうです。
次は「サラ金」で調べてみます。これも右肩下がりですね。
派遣法で話題になった「派遣」ワードですが直近の法案成立あたりでグッと伸びただけでこれも右肩下がり傾向は間違いないでしょう。
では「円安」だとどうなるでしょうか。
実に興味深いですね!
円安の権化とも言われるアベノミクスとグラフを重ねてみましょう。
予想通りの結果が得られましたね。検索をする場合のサジェストにも「アベノミクス」「円安」は強く結びついていますから、検索傾向として必ず似てくるということが言えるでしょう。
このように社会情勢の大まかな流れ、というのがGoogleトレンドから見ることが出来ます。今回はすべてのカテゴリーで検索しているので必ずしも正しいものとは言い切れませんが、カテゴリーを金融やビジネスなど適切なカテゴリーで切り分けして調べると、もっと有用な正確なデータを見ることが出来るはずです。
Googleトレンドでは今後のトレンド予測もできるのでブームの流行り廃りなんかを調べるのも面白いですよ。