2015.2.25
ECサイトでのSEOを考えた時、ビッグキーワードだけを対策するのは懸命な策なのでしょうか。キーワード検索をしたときに、多くのユーザーは1ワードでの検索を好みません。本当にモノを探している時、人の行動というのはより具体的なキーワードで検索をしようとします。自分自身が探しものをしているとき、検索窓にどのように打ち込みますか。そして検索結果に表示される項目が多い時、どのように絞込をしますか。モール型ECサイトでのSEOを少し掘り下げて考えていきましょう。
前述のとおり、検索をする場合具体的なキーワードで検索を行う人は大まかなビッグキーワードで検索をする人よりも「コンバージョンに結びつきやすい」といえます。例えば犬を家で飼いたいという人はまず何を調べるのでしょう。「犬」で検索しますか。それとも「犬 飼い方」でしょうか。既に犬種まで決まっている場合は具体的な犬種を検索するでしょう。
これはモール型ECサイトにも同じように当てはまります。ただ単にポイント消化のためだけに何かを買おうとしている人ですら、自分の具体的に欲しい物を検索するはずです。自分の店舗が何を扱っているかによってキーワードは異なってきますが、どういったものを扱っていてもキーワード選定において外せないルールが存在します。
モール型ECサイトのSEOにおいて、商品名は当然のことながらその商品を連想できるキーワード、その商品とセットで考えることの出来るキーワードが必要です。これは同音異義語ではなく、共起語ということになります。例を挙げると「ナイキ」「NIKE」だけではなく、「ナイキ」「バスケ」「27cm」といったキーワード選定が必要だということです。
コンバージョンに近いキーワードだけを選定することは一般的には非常に効果的です。しかしまだコンバージョンに結びつかないユーザーに訴求するには弱すぎると言わざるをえないでしょう。「明確に決まっていない」ユーザーに訴求することが同時にできれば、ECサイトにおいては「お気に入りに追加」させることで次のアクションにつながりやすくなります。
SEOでキーワードを考えるときは以下のように考えておくとよいと言われています。
一つのキーワードからいくつもの考えられる単語が派生するはずです。この派生したワードを商品キャッチや商品説明文にしっかり記述しておくことで、検索で拾われやすくなります。より幅広いニーズをもったユーザーへの訴求を考えるときこの方法は必ず取り入れていきましょう。
上記のようなGoogleキーワードプランナーを使ってみるというのもひとつの手ですが、これはあくまでGoogleの保有するデータから抽出されたものですからあくまでも参考までに盛り込むと良いと思われます。https://adwords.google.com/ko/KeywordPlanner/Home
普通の検索エンジンでのビッグキーワードはECサイトにおいてはあまり意味をなしません。なぜなら「ファッション」という大まかなくくりで楽天で検索するでしょうか。その前にファッションカテゴリに移動したり、最初からある程度具体的なキーワードを盛り込むはずです。モール型ECサイトの場合、ビッグキーワードは「ファッション」ではなく「コート」であったり「ジャケット」が正解ということになります。
では、キーワード分類をどのように行えばよいのでしょう。
一例としてジャケットに付随するワードを出してみました。このように整理していけば整理する段階で「あ、そういえばこれが抜けていたな」ということに気がつくはずです。うっかりサイズを入れていない、ついシーンを想定していない商品説明をしていた、などですね。
モール型ECサイトにおいてSEOとなると、商品タイトルはもっとも時間をかけて検討するべきですし、A/Bテストを行ったり次のアクションを起こすために「積極的に変えていく」ものでもあります。前述したキーワードの選定の仕方などを踏まえて実際に商品を作ってみましょう。
商品名には文字数制限がありますが、必ず左側から重要なキーワードを盛り込んでいくことを意識しておきましょう。検索されたいキーワードを商品タイトルの前に持っていく、これは一般的なSEOでも当然の手法です。検索エンジンとの大きな違いはキーワード乱発へのペナルティは少なめ、というところでしょうか。やり過ぎは禁物ですし、Yahooストアの場合キーワードの頻度、接近具合などまで検索結果に反映されますから複数モールに出品している場合は「同じ商品タイトル」は避けましょう。
商品説明文は検索でもしっかり拾われる部分です。写真を貼って見やすくするのはコンバージョン率アップにつながりますが、文字の一切ない商品ページは検索で出てきません。キーワード選定の中や分類の中で出てきた言葉をしっかりと商品説明の中に組み込みましょう。具体的な使用シーンが想定される商品写真に合わせて、商品説明を行ったりすることも効果的です。
楽天であれば、モバイルキャッチコピーやカテゴリID、商品キャッチコピーにも力を入れなければなりません。特にモバイルキャッチコピーがうっかり抜けていたりするとスマートフォンからの検索ユーザーを逃してしまうことになります。DeNA・Amazonであればキーワードの項目に盛り込んでいきましょう。モールごとに検索上位を判定するアルゴリズムは異なりますから、すべてのモールにおいて正解というものはありません。
モール型ECサイトのSEOとして進めてきましたが最後におさらいをしておきましょう。
実際にモール型ECサイトで検索の上位を目指す場合には他にも色々な手法がありますが、まずは基礎的なSEOについてお伝えいたしました。最後までお読みいただきありがとうございました。