2015.7.13
ちょこちょこと変動するSEOのアレコレ。確かに順位変動は気になると思いますが、ここで一旦SEOに関する色々なことを整理してみましょう。これって古い情報だったなの!?などの発見があるかもしれません。現時点でのSEOまとめになりますので、今日以前に書いていた記事とつじつまが合わなくなっている箇所もあります。今日時点での一番新しい情報を書いていきます。
先日ちょっと界隈を騒がせたLineバイト問題ですが、やはり検索順位の決定には被リンクの力は未だに偉大であるという事実が明確にわかりましたね。
とはいえこの被リンク数で「バイト」というキーワード上位1ページ以内はすごい、真似出来そう。と思ったら大きな間違いで、「http://baito.line.me/」がサブドメインだというところに注目してみましょう。元々強力だった http://line.me/ のサブドメインなのでLineバイトのサイトスタート時点で格が違うわけです。例えるなら1500m走でゴール前100mからスタートしているようなものです。
被リンク構築も非常に巧みです。ちゃんとセオリー通りに右肩上がりになるように調整されていますね。被リンクの受け方も徹底してアンカーテキストで受けているのも印象的です。
また、Lineバイトでは徹底的に「バイト」というキーワードでSEOを行っています。1サイト1テーマに則った対策がキッチリと出来ているとも言えます。雑多なテーマを取り扱うとどうしてもこの辺りが弱くなりがちですが、その場合は複合キーワードを狙う・コンバージョンの高いものを狙うといった戦略が重要になってきます。
一概に真似できるものではありませんが、被リンクの基本原則は現在のSEOにおいても軽視はできないと結論づけることができます。
ページ数の最適解、というものは明確には存在しませんが検索エンジンにインデックスされる数が多くなるほど訪問者が増えるのは間違いありません。また、同一テーマで書き続けることでサイト内リンクが増えることで外部リンクに頼りっぱなしのSEOからの脱却はある程度可能です。ページ数が増える・訪問者が増える、ということは記事の内容が良ければ自然と被リンク数も増えてくることでしょう。
SEOにある程度成功しているサイトを分析するとやはり100ページ前後、はページ数が欲しいところです。しかしページの内容が薄いとこれもまた意味がありません。SEOのためだけにページを増やすのではなく、訪問者を増やす、被リンクを取りに行く、有用な記事を書くという純粋な目的のためにページ数を堅実に増やしていくことが重要です。
よくクローリング頻度を上げれば順位が上がると言われますが、現時点では関係ありません。クローリング頻度を上げたところで検索順位に影響はほぼ無いと結論づけられています。しかし、インデックス数は重要なポイントですからサイトマップをしっかり作ることだけを考えましょう。サイトをくまなくインデックスさせることが重要です。
SEOにおいて問題となる文字数・キーワード出現頻度ですがこれも意識し過ぎると良くはありません。無駄に長くなると読みにくくなりますし、キーワード出現頻度を意識し過ぎると不自然な文章になってしまうからです。現在のSEOではHTML5の登場もあり、H1タグよりもTitleタグの方が重要です。ページごとに異なるタイトルをつけることを意識しましょう。キーワード出現頻度に関してはほぼ意識せずとも問題ありません。良い記事を書こう、としていれば自然にキーワードはバラけますし共起語も使うことになるでしょう。
文字数はサイトがメインとする訪問者に合わせて調整しましょう。スマートフォンであれば500文字から1000文字以内。PCをターゲットにするのであれば1000文字から3000文字以内で収めたいところです。ところどころで画像を入れるなどして読者に小休止を挟んでもらうという試みもよいでしょう。
SEOにおいてコンテンツをどう書くか、というのは慣れるしかないと言いたいところですがコツはあります。結論から書く、というのがベターな選択でしょう。読み手からも分かりやすいですし、検索エンジンの仕組み上アークアップタグの近くは重要であるというアルゴリズムが働いているからです。また、ページの読み込み速度も重要なポイントとなってきていますから画像の圧縮なども合わせて行うとよいでしょう。
https://kraken.io/web-interface
上記サイトはjpg画像などをロスレス圧縮が可能です。png画像などはロスレス圧縮をするなどといった使い分けができるので、画像のせいでページ読み込み速度が遅い時は是非使ってみてください。最大80%は最適化出来るはずです。
コンテンツは誰のため?それはユーザーのためです。訪問してくれたユーザーが「なるほどわかった」「そうだったのか」という収穫を得るためにコンテンツを作りましょう。SEOの本質は結局そこに行き着きます。良いコンテンツをより良くしていく、というのも大切です。離脱率が高いページや、検索表示回数の割にクリック数の少ないページなどは改善する余地が残されているということです。
今のところスマホ対策を一切していないモバイルフレンドリー化されていないサイトであっても、スマホ検索以外には影響はありません。しかしながらレスポンシブで構築されたサイトはスマホ検索でも上位表示されるわけですから、対策は講じておきましょう。最近ではBootstrapなどレスポンシブを念頭に置いたフレームワークが多く出ています。この機会にサイトのリニューアルを図っておくというのは間違いではありません。
当社ブログもそうですが、どの記事もテンプレートに沿った書き方になっています。Googleはこれをどう評価するのかという問題ですが基本的にコンテンツの中身を見るため、コンテンツがしっかりオリジナルのものになっていれば問題ないということになっています。ただし、どこからコンテンツがはじまるかをしっかりマークアップしておくことは重要なポイントです。H1タグやH2タグなどを使用しない場合はSEOの観点から言うと損をしているということになります。
特にすべてのページで「定型文から始まる」コンテンツの場合は、コンテンツの始まりにH1タグを配置することが重要です。検索エンジンにここからがこのページのオリジナルコンテンツだよ、と教えて上げなければならないということですね。
コンテンツの上部に書かれている文字を検索結果のユニスペットとして使うこともあるようで、検索クエリを意識したページ作りをしておくとよいでしょう。meta discriptionがある場合も時と場合によって行われることがあるようです。やはりページの最初に結論から書くというのは重要だと言えますね。
ページにH1は一度だけ、という時代も終わりを告げつつ有ります。マークアップは「ここが重要だよ」という意味合いで付けるべきものですからHTML構造に沿っており、なおかつ不自然なマークアップにならなければ意識しなくとも良いといえるでしょう。無闇矢鱈にH1の乱用は論外ですが、コンテンツの重要な開始部分でH1タグを使うことは検索エンジンにコンテンツの始まりを教える意味でも使用しておくとよいでしょう。
サイトのURLは2000文字以内に収めよう。という指針があることから分かる通り、SEOにおいてURLの長さは検索結果にもたらす影響はありません。しかしながら、階層となるとやや別問題です。 /blog/web/content/text/index.html はサイトマップをしっかり渡してやらないと検索エンジンが見つけにくくなります。階層の深さが順位に影響することはおそらく無いだろう、と言われています。クローラーがURLを発見しやすくするためには /blog/web/index.html くらいの階層にとどめておくほうが良いと思われます。しかし、これだけのためにサイトを大幅にいじるのはやめましょう。
既にインデックスされ、階層化されたページが見つけてもらえているならそれでいいのです。重要か重要でないかは、あくまで「検索エンジンがURLを発見する上で」というのを忘れてはいけません。
従来の常識からやや変わった箇所もあります。スマホなどでも見れるレスポンシブデザインを導入するのは、まだ少し先でも構わないでしょうがスマホ検索で上位表示ができなくなっているというのは覚えておいたほうが良いでしょう。現時点ではPC版検索での検索結果には影響しませんが、どこで変わるかは誰にも保証できません。次回のペンギンアップデートはまだ先ともアナウンスされていますから、それまでに対策を講じておきたいところですね。
ウェブマスターツールで表示回数が多い割にクリック数が少ないキーワードが、どのページが表示されているかをチェックしmeta discriptionが魅力的なものになるように書き換えを行いましょう。GoogleAnalyticsで直帰率が高い+閲覧時間が短いコンテンツは文字数を増やしたり、読みやすくリライトしてみましょう。この時、単純に離脱率が高い、直帰率が高いページを触るのは危険です。もしかすると「そのページで満足したから離脱する」という現象が起こっているかもしれないからです。
閲覧時間やユーザ行動、検索クエリなどからじっくり調査して質の低いコンテンツをサイトから無くしていきましょう。新規でページを作る、新しく記事を書くよりは手間が少なく効果が出やすい対策になります。
SEOにおける「結論から書く」という書き方になっているかどうか、改行はみやすいか、マークアップは検索エンジンに分かりやすいようになっているかなども同時に対策しておくとよいでしょう。
はてなブックマークやTwitter、Facebookのシェアなどを有効活用しましょう。特にはてなブックマークはニュースキュレーションアプリなどで、表示させる一つのキーになりますので有用な記事がかけたと思ったら拡散してみましょう。ユーザーが「役に立つな」と感じたら必然的にシェアされることでしょう。SNSボタンはページ読み込み速度を低下させる可能性もありますから、最適化して貼り付けるようにしましょう。どれだけシェアされたかのカウントを外してしまうというのもひとつの方法です。
今後HTTPS化が主流になってくるのですが、その時サイトすべてをHTTPS化するとシェアされたカウントは0に戻ってしまいます。最初からカウント数を表示しないという選択で、今後のHTTPS化の流れへの準備をしておいても良さそうです。
先日長く謎だったSEOでの問題が解決されました。それは「PDFにおけるURLリンクはPageRankを渡す」というものでした。今後PDFでの悪意ある被リンク対策が増えないことを祈ります。
久々に長文記事で読まれる方も凄く疲れたたと思います。私も疲れました。SEOは検索エンジン対策ですが、検索エンジンが何を目指しているかを考えれば自ずと正解は見えてくるはずです。Googleは検索エンジンのアルゴリズムを改善することで、ユーザが求めるコンテンツを直ぐに表示させる、検索結果がそのユーザーにあったものでそこにユーザの満足がある。という方向性が正解であると考えています。
ならば、コンテンツを作る・サイトを作るすべての人もそうあるべきでしょう。
SEOにおいて重要なものは、サイトの質。と言いたいところですが被リンク、それも質の高いリンクです。検索エンジンがあなたのサイトを評価する上では、外からの評価を取り入れることが最も効率的で正しい選択だと判断しているからです。人間関係に言い換えてみましょう。全く知らない誰かがとても有意義な話をしていたとします、路上で。聞きますか?その話が真実だと信じることが出来ますか。
これがもし、あなたの尊敬する人がおすすめする人だったらどうでしょう。「あの人はすごい人なんだ」という前提でその話を聴くとどうなるでしょう。全く知らない人が話をするよりも信頼出来るような気がしませんか。検索エンジンも同じです。実はこの手法はよくマルチ商法でも活用される方法です。ちょっと話が脱線しますが・・・。
あなたが信頼をおき、その知識や仕事に一目置いているAさんが「すごい人物がいて合わせたい」といいます。実際にあってみるとBさんは確かにAさんよりも博識で、見栄えもよく誠実な印象を受けます。すると今度はこのBさんが「すごい人が居るんだ」と言い始めるわけです。大学生の皆さんはこういうマルチビジネスの勧誘に気をつけましょうね。
話を戻しましょう。
ブロガーにおいてもこれは同じことが言えるでしょう。ドコの誰かもわからない人が書いたコンテンツよりも、アルファブロガーの書いたコンテンツの方が信頼性があるような気がしますよね。周りからの評価をもとに、それ自身を評価する。被リンクの考え方はここから来ています。ですから、質の高いリンクとは言い換えれば「信頼ある人からの評価」であり、質の低いリンクとは「金で集められたサクラ」といえるでしょう。
被リンクがすべてではありませんが、現時点であなたのサイトを評価するのは第三者の視点でしか無い。ということは頭においておいて損はないはずです。