2015.3.3
実はこの前、愛用のMacbookが壊れてしまいました。
息子がふざけて固い本が入った袋をブンブン振り回して、液晶がパリーンといってます。
これ修理代いくらかかるんだろう??とビクビクしています。
息子め、許すまじ!!
さて今回は、龍弥デザインがお問い合わせを頂いてから納品を行うまでの実際の流れを2回に分けてご紹介します。本当に様々なパターンがあって「毎回この流れです」とは言いがたいんですが、その点も踏まえてご紹介できればと思います。
今回は「お問い合わせ」から「お見積もりの提出」までをご紹介します。
龍弥デザインは立ち上げ当初から一切営業を行ってきませんでした。僕が営業に全然向いていないのもある(すぐに顔に出るタイプです)んですが・・・、思った以上にWebサイトが頑張ってくれて、その必要がなかったというのが最大の理由です。
「ちょっと声をかけてみよう」というクライアント様からお声をかけていただけたり、主要なキーワードで検索上位に表示されてみなさんの目に止まる機会が増えることにつながっているので、独立当初にしっかりWebサイトを作り込んでおいて良かったとつくづく思いました。
なのでここでは、何かしらの方法でお問い合わせをいただく「100%アウトバウンド」の場合のお話をさせていただきますね。
実際にこれが一番多いですね。
みなさんやっぱり「Webサイト制作の依頼先はWebで探す」ということなのかもしれません。
いつも電話を取れるのであればいいんですが、いかんせん一人で仕事をしているのでそういうわけにもいかず、お問い合わせを受ける側からしてみるとお電話をいただくよりもフォームからお問い合わせいただく方が助かります。
これもたまにありますね。
簡単に言うと僕らのような業種の企業やフリーランスのリンクをまとめているサイトがあり、そこのフォームを使ってお問い合わせをしてくださるんです。
この場合、あらかじめ発注先の選定をした状態からはじまるので割とスムーズに制作に着手できるパターンが多いです。
独立当初はあまりないものと踏んでいたんですが、お電話でのお問い合わせも思った以上に多いです。ただ前述したように一人で作業しているのでいつでもお電話を取れる状況ではなく、半分近くは折り返しご連絡を入れさせていただいています。
友人や知人からのお知り合いなどからもお話をいただいたりはします。同業に近い方から「手を借りたい」とご連絡をいただくことも多いんですが、ほとんどはクライアント様が制作したサイトを気に入ってくださっていて、そのお知り合いも「自分も作ってほしい」というありがたいパターンです。
実際に顔を合わせてご依頼の詳細をうかがうために、顔合わせ・打合せを行います。
この時クライアント様にできる限り詳細な内容を教えてもらってください。たとえ内容がまとまっていなくても、それをまとめて新たな提案を行うのが制作側の仕事です。
クライアント様からヒアリングを行う上で重要なポイントはこちらです。
大枠での仕様は最初の段階であらかじめ決めておかなければいけません。
場合によっては未知の領域のWebサイトを制作するので、その業界の動向はクライアント様から必ず聞いておかなければいけません。メインの顧客層がどういったものかを知ることで当然メイン顧客層へのアプローチの仕方が見えてくると思いますが、少数派でも購買意欲が高いニッチな顧客層へのアプローチの仕方もおのずとわかってくると思います。
また「見た目」という意味でのデザインはクライアント様の好みがありますが、確実に方向性を話し合っておかなければいけません。基本的にはWebサイトの内容に沿ったデザインの方向性に決まると思いますが、重要性が高いのは広義でのデザインの本来の意味である、「機能性や使いやすさ」の実現です。
クライアント様が「こんなのがいいな」と言われても、十分に機能しない可能性があれば恐れず指摘しなければいけません。
喧嘩をしろとまでは言いませんが、クライアント様にとっては自分のサイトのを制作するわけですから、クライアント様ご自身にも本気で取り組んでいただけないといい結果は見込めません、結局それが成功への道になるんじゃないかと思います。
またWebサイトの公開後の運用をどうするのかも非常に重要です。WordPressを導入すれば簡単に更新ができるのでお勧めですが、ご予算的に難しい場合もあります。そういった場合には保守契約を交わし公開後のサポートを請け負うのもいいですね。
「言った」「言ってない」の小競り合いほど時間を無駄にするものはありません。そんなことをしている時間があったら解決に向けての方法を話し合うべきです。
トラブルが起こってしまうのは仕方がありませんが、それを事前に防ぐために情報の共有を行いましょう。議事録などを作って打合せが終わった後にメールで共有すれば後々のトラブルを避けることができます。
僕はよく「Evernote」でクライアント様ごとにノートを作り、打合せの内容などを事細かに書き込んでおき、帰ってからまとめてメールで送るようにしています。手書きからメールに清書する、などの手間を省くことができるのでおすすめですよ。
打合せでのヒアリングの内容を元に制作・リニューアルにかかる制作費を算出しましょう。金額を出すのは作業にかかる費用を明確化することでお互いの間にある溝を埋めるためです。
金額によってはクライアントから交渉されることがありますが、基本的にWeb業界で値引きはご法度です。値引きを要求された場合は、理由のない値下げはできない旨を伝えて作業の内容を削ったりして調整しましょう。
極端に高いわけではなく適正価格なのであれば、それを伝えましょう。それでも「高い」というクライアント様とは残念ながらそれまでの関係で、ご縁がなかったということだと思っています。
たとえ今値引きを行って仕事を得たとしても、どうしても「本来の金額よりも安く作った」というマイナス面の気持ちが残り、クオリティを保つのが難しくなります。デザイナーにとって一番苦しいことですよね。
また一度値引きしたクライアント様は確実に次も値引きしてもらうつもりで仕事のご依頼をしてこられます。自分の首を自分自身で締めてしまうことになるので、それは避けたいところです。
いかがでしたか?今回はお問い合わせをいただいてからお見積書を提出するまでの流れをご紹介しましたが、ほとんどの場合はこの時点でお手伝いをするかしないかが決まります。
ありがたいことに龍弥デザインでは見積書を提出して「よし、わかりました!やります!」というクライアント様がほとんどです。ですが、見積書をお送りしても返信すらない方ももちろんいらっしゃいます。
「あぁやっぱり高かったかなぁ」と値段調整を間違えたと後悔することもあるかもしれませんが、返信がないということは、そういうクライアント様だったということです。
打合せに時間をかけて見積書まで作ってもらったにも関わらず、それに対してもメールの返信すらしないクライアント様と長く付き合っていくのは難しいと思いませんか?
制作側が淘汰される時代は始まっているわけですが、依頼する側も淘汰されてくるのではないかと思います。
ずっと足踏みをしているクライアント様はその時点ですでに確実に遅れを取っているわけですし、そうこうしているうちにライバルはもっと前に進んでいるかもしれません。
適正価格をしぶっていたクライアント様を納得させる安価な制作業者が見つかってすぐに着手したとしても、そのサイトに「競合に勝つ力」があるのかどうかは疑問が残ります。
ある意味での危機感を早めに感じ取って行動されているクライアント様とお付き合いすることがみなさんにとっての将来の積み重ねとなると信じています。
次回は「トップページデザイン制作の着手」から「公開」までをご紹介させていただきます。
それではまた。