2015.7.15
オウンドメディア、我社も持ったほうがいいのかね。という上司の相談に「うーん、どうなんでしょうよくわかりませんけどやりましょう」みたいな事例が最近バシバシと増えてきているという話を聞きます。そもそもオウンドメディアってのは何なのか。ちょっとはっきりさせておきましょう。オウンドメディアをやろう!と言う前にそのメリット・デメリット、オウンドメディアのもつ特長を捉えていなければ方向性が分からなくなって結局失敗することにもなりかねません。
オウンドメディアというのは情報を発信する自社運営のメディアのことです。近年ではWordpressを活用したオウンドメディア構築が非常に楽で、スピーディーにことが運ぶので人気となっていますね。従来会社概要ページや、商品紹介を自社サイトでやっていた。というものを積極的に情報を新しく発信し、ユーザーとのコミュニケーションを図ることが出来るのもオウンドメディアの特長です。
SNSが流行り、TwitterやFacebookの活用が企業にも広がりましたが、当時自社メディアが無い段階でのSNS活用をサイト制作会社が勧め、クライアント側もわけが分からず「SNSは流行っているから情報発信しよう」などと見切り発車したため、結局どこもかしこもTwitterやFacebookページの更新が滞るという事態を生みました。これは思い当たるフシがあるんじゃないでしょうか。
オウンドメディアはこういったSNSで拡散するコンテンツを生産できる、という点にメリットの一つがあります。極論を言ってしまえば企業がブログを書いて情報発信していこうね、というやり方に近いものが有ります。
オウンドメディア構築は覚悟が入ります。スピードが大事になってきますし、明確な目標なしにPVだけ集めるようなオウンドメディアだと結局疲弊してしいます。自社のブランディングにも係る問題にもなりますから、情報発信したコンテンツが企業イメージとして定着してしまうこともあります。
山ほど情報があふれる時代ですから、オウンドメディアは記事タイトルも重要になってきます。「読みたい」と一瞬で興味を沸かせるようなコピーを考えないといけないわけですね。またものすごい量力の割に検索連動広告などと違い即効性はありませんし、確実な成果が期待しにくいという側面も有ります。
オウンドメディアの得意分野はユーザー目線のコンテンツを提供できる、ことに尽きます。企業のホームページは一般ユーザーがじっくり見る機会もないでしょう。また、良質なコンテンツを生産し続けることで「資産」がたまっていきます。結果的に広告費の削減につながったり、ユーザーに好まれるコンテンツが解析から判断できればLP制作にも役立つことでしょう。
SNS、ソーシャルメディアでの情報拡散もオウンドメディアの得意分野となります。多くのユーザーに新サービスや新商品を訴求したり、ユーザーのナマの声を反映させることも可能になります。育てていくサイト、これがオウンドメディアだとも言えるでしょう。
オウンドメディアに即効性はいっさいありません。しかも常にコンテンツを生産し続けなければいけないため、オウンドメディア構築の前に決めておくべきことがいくつもあります。良質なコンテンツを作るためには外部ライターだけに頼るわけにも行きません。クラウドソーシングを活用して記事を書く、というのはあくまで運営の工程のたった一部だと考えておきましょう。
まずどういうコンテンツを作るかを明確に決めましょう。次にコンテンツを社内ライターを何名か任命し書くのか、外部ライターを動員して書くのかを決めていきましょう。SNSやソーシャルメディアでの情報拡散はアカウントを統一しましょう。単にブログ記事書きました、だけでは誰も興味をしめしてくれません。まずは宣伝、ということを一旦忘れフォロー・フォロワーを増やしユーザーとのコミュニケーションを図りましょう。
オウンドメディアのテーマ決めにはいくつかの方法があります。
目標をなんとするかによって、オウンドメディアでやらなければいけないことがガラリと変わってきますね。
オウンドメディアは育てるメディア。これを忘れがちです。毎日の更新、有名ドコロは毎日以上更新しています。コンテンツの提供を絶やさない、常に新しいものを提供すること。オウンドメディアは「ユーザー」がいなければ成長しませんし、やる意味もありません。
非常に大変な作業になりますが、オウンドメディアで獲得したユーザーは資産です。広告に頼らず健全な検索や、リンクによってユーザーを獲得することが出来ます。このオウンドメディアによって獲得したユーザーは、あなたの会社にとって大事なお客様となることでしょう。